また、ハイテク株では先週末に決算発表を行ったオリンパスが、今期業績予想の黒字転換(従前は最終赤字見通し)が好感されて一時+13%超高の爆騰となっています。

さらに、同じハイテク株では、日本電産(6594)が再び上場来高値を更新し、シャープ(6753)やパナソニック(6752)が昨年来高値を更新しました。

その他では、米国の長期金利上昇等を受けて三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が買われ、証券株では野村ホールディングス(8604)が昨年来高値を更新したことが目を引きました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • 楽天(4755)
  • SUBARU(7270)
  • 大塚ホールディングス(4578)

先々週から大きな材料となっていたアップルカー関連で、アップル社の交渉が既に終了しているという海外メディアの報道を受け、株価上昇が顕著だった日産自動車(7201)、三菱自動車(7211)、マツダ(7261)が大きく値を下げました。

また、先週末に決算発表を行った楽天が終わった前期(2020年12月期)の最終赤字拡大を懸念されて一時▲8%安に迫る急落となっています。

その他では、同じように先週末に決算発表を行ったアシックス(7936)が期待外れ感から一時▲11%安に迫る暴落となり、医薬品株では大幸薬品(4574)が同じ理由で一時▲21%超安の大暴落となりました。

これらのような“コロナ禍”“巣ごもり生活”で一相場あった銘柄は、手仕舞い売りが進んでいるようです。

葛西 裕一