効率的な節約4選

スタンダードな節約術ではありますが、金額の大きい固定費の見直しはやはり有効です。固定費には住居費、水道光熱費、保険料、通信費などがあります。このうち、水道光熱費のこまめな節約は手間がかかるわりに効果が低いため、それ以外の固定費を見直しましょう。

住居費の見直し

住居費は家計のなかでもとくに大きな割合を占める支出です。住宅ローンを組んでいる人は、より金利の安いローンに借り換えることで返済額を大幅に減らせる場合があります。テレワークにシフトして家賃の高い都市部に住む必要がなくなった人は、郊外や県外への転居も視野に入れてみるのも良いかもしれません。

通信費の見直し

通信費にはインターネット接続料や携帯電話料金などが含まれます。携帯料金値下げの動きが加速しているため、これを機に自分にあったプランを探してみてはいかがでしょうか。「通話をあまりしない」「自宅や職場にWi-Fi環境がある」という場合なら格安スマホも選択肢に入ってきます。

保険料の見直し

若いときに生命保険に加入してそのままになっている人は、補償内容がミスマッチになっている可能性が高いです。また、火災保険の保険料は2021年から値上げされます。一方、損害保険の補償が重複している場合、払っている保険料が無駄になる場合があります。これらの保険に心当たりがある人は自分が契約しているプランを見直しましょう。

使っていないサブスクを解約

音楽や動画のサブスクやサプリメントの定期購入も固定費のひとつです。それぞれの利用料はそれほど高くなくても積み重なると無視できない出費になります。無料お試しで使い始めて、そのまま解約を忘れているサービスはありませんか?

まとめ

無駄を省いて限りある時間を有効活用する節約が効率的な節約です。価値を生み出す時間の使い方を意識すれば収入アップにつながりやすくなり、結果的にお金も貯まりやすくなります。まずは、大きな効果が見込める固定費の見直しからはじめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

尾藤 ちよ子