米国で人気の容器再利用宅配サービスが日本進出

昨年7月のレジ袋の有料化以来、エコバッグが広く浸透してきました。そんな中、米国でごみ削減に先進的な取り組みを進めるテラサイクル社のサービス「ループ」が、今年春から日本でも始まります。

これは、飲料や食品、化粧品、日用品といった消耗品の空き容器を回収後、洗浄して再利用につなげるというサービスで、多くの大手企業と提携し世界20カ国以上でサービスを展開しています。

消費者が「ループ」のサイトから商品を注文すると、陶器やガラス瓶、缶など、同社がメーカーと共同開発した耐久性が強くデザイン性も高い再利用容器に入った商品が配達されます。商品はリユース専用バッグに入って自宅に届くため、従来は使い捨てされていたダンボールなどの配送梱包材も不要になります。

利用者は商品を使い切った後に容器を洗浄する必要がなく、そのまま専用バッグに入れて無料集荷を依頼すれば回収されるため、ゴミ捨てや分別といった面倒からも解放されます。自宅にいながら日頃よく使う消耗品の購入と廃棄ができるのは、とても便利といえるでしょう。

商品金額にはあらかじめデポジット(預り金)が加算されていて、容器を返却するとその分が返金される仕組みです。

食品・日用品・化粧品メーカーやイオンが参加

日本の「ループ」サービスはキッコーマンや味の素、グリコ、P&G、ユニ・チャーム、資生堂など、食品や日用品、化粧品を扱う20社以上のメーカーと提携してスタート。まずは一定数の世帯を対象に、今年3月からオンラインサービスを試験的に開始する予定です。