まだまだ先だと思っていた還暦まであと10年・・・セカンドライフについて真剣に考え始めるのが50代ではないでしょうか。
私は外資系金融機関での勤務経験があり、ファイナンシャルアドバイザーとして、多くのお客さまと関わってきました。
年金だけの生活に不安を感じ、生活費の見直しなどを始める人、定年後に働くつもりでいても、体調や職場環境の変化で、思ったような収入が手に入らなかった人。
人生は本当に人それぞれで、悩みも一様ではありません。
様々な不安をなくすためにも、いくら貯金しておけばいいのか、これがわかると安心ですよね。
世の中の50代は、いったいいくら貯金をしているのでしょうか。人には聞きにくいことなので、気になるところです。
今回は、50代の平均貯蓄額を確認するとともに、いくらあれば老後は安心なのか見ていきましょう。
還暦前50代の平均貯金額はいくらか
まずは、還暦前の50代の人がどれくらい貯蓄をしているのか見てみましょう。
総務省の「家計調査(貯蓄・負債編)二人以上の世帯/2020年7~9月期」より、50代の平均貯蓄額は下記のようになっています。
50歳代の平均貯蓄額・・・1786万円
さらに貯蓄の内訳を見ていくと以下のとおりです。
- 通貨性預貯金:579万円
- 定期性預貯金:489万円
- 生命保険など:409万円
- 有価証券:247万円
- 金融機関外:61万円
平均貯蓄額は1786万円でした。ご自身の貯蓄額と比べてみてどうでしょうか。
内訳を見てみると、預貯金が中心で、残りが生命保険・有価証券などとなっています。
どの世代でも同じことが言えますが、預貯金で貯蓄している割合が高く、目をひきます。
流動性が高いので便利ではありますが、もしかすると、これといった預け先がないので、そのまま普通預金に置いているのかもしれません。
生命保険の割合も高いようです。被保険者に万が一のことがあれば保険金が支払われますし、貯蓄性が高い保険は老後の年金準備として資産形成も可能です。
最近では介護関連の保険など、老後の生活に活用できる商品もあります。
預貯金はもちろんですが、万が一の場合にも対応できる保険などを活用しながら、資産形成をしていることが分かります。