「リスク」と「リターン」は、とても密接な関係があります。
一般的にリスクを低く抑えようとするとリターンも低くなり(ローリスク・ローリターン)、高いリターンを狙おうとするとリスクも高くなります(ハイリスク・ハイリターン)。
運用の成果がプラスに振れる幅とマイナスに振れる幅は同じです。
すなわち、大きな収益を狙おうと思うと、それと同じくらい損失が出ることを覚悟する必要があり、一方であまり損失が出ないように運用すると、収益もあまり期待できない、ということになります。
もし、あなたがセールスマンから「ローリスクハイリターン」、もしくは「ノーリスクハイリターン」の商品を提案されたら、それは詐欺を疑うべきかもしれませんね。
お金で大事なことその2:「複利」と「時間」がリスクを軽減させる
「リスクとリターンは表裏一体である」という話をしました。しかし、誰しも自分の資産を上手に増やしていきたいと願うものです。
そこでお金の大事なことの2つ目として、この「リスク」を軽減させる方法をご紹介します。
キーワードは「複利」と「時間」です。
まず「複利」とは何か。
複利とは、とても簡単に言うと「利息に利息がつくこと」です。
例えば銀行で100万円を1年定期預金に預けると、1年後に利息が付きます。
この利息を100万円の元本と合算して翌年も定期預金に預けると、100万円と合算した利息に対し、翌年の満期日に利息が付きます。このように利息が利息を生むため、年数を掛けるほど1年当たりの増え幅は大きくなります。