2020年11月13日に行われた、東和薬品株式会社2021年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:東和薬品株式会社 取締役 管理本部担当 田中政男 氏

2021年3月期第2四半期決算説明会

田中政男氏:本日はお忙しいところ、当社テレフォンカンファレンスにご参加をいただきまして、誠にありがとうございます。東和薬品の田中と申します。よろしくお願いします。

それでは、2021年3月期第2四半期決算についてご説明させていただきます。ご説明に先立ちまして、当連結会計年度より、Towa Holdingsおよびグリーンカプス製薬を連結対象としていますことをお知らせ申し上げます。

なお、Towa Holdingsの貸借対照表は前連結会計年度末より連結対象とし、損益連結は当連結会計年度より実施しています。また、Towa Holdingsの第2四半期連結累計期間は、2020年の1月1日から2020年の6月30日までとなっています。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響及び対応状況

それでは、決算補足説明資料をご覧ください。スライド1ページです。新型コロナウイルス感染症拡大の影響および対応状況につきまして、販売・安定供給・研究開発の各項目ごとにお示しをさせていただいています。

記載のとおり、当第2四半期連結累計期間における新型コロナウイルス感染症の感染拡大が当社グループの業績に与える影響は軽微でございますが、今後の感染拡大の状況が長期化・深刻化した場合には、通期の業績に影響を及ぼす可能性がありますことをご了承ください。

2021年3月期第2四半期 決算概要(連結)

続きまして、スライド2ページでございます。2021年3月期第2四半期の前年同期との損益比較についてご説明をさせていただきます。

当第2四半期の当社グループの連結売上は、Towa Holdingsが連結対象となったことにより、34.9パーセントの増収となっています。営業利益は87億8,200万円となり、前年同期比マイナスの4.7パーセントとなりました。

経常利益は87億2,700万円となり、前年同期比マイナスの10.4パーセントとなりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては62億5,100万円となり、前年同期比マイナスの11.5パーセントとなりました。

2021年3月期第2四半期 決算概要(国内・海外)

続きまして、スライド3ページでございます。こちらは国内と海外の内訳をお示ししています。

国内の売上高は、2019年10月と2020年4月に行われました薬価改定ですとか、新型コロナウイルス感染症の影響が一部にございましたが、近年の追補品等の売上が順調に推移をしたことにより、増収となりました。

薬価改定の影響により売上原価率が悪化し、Towa Holdings買収に伴うのれん償却費等の販管費が増加したことにより、営業利益は85億4,000万円となり、前年同期比マイナスの7.4パーセントとなりました。

営業外損益におきましては、前年同期はデリバティブ評価益が1億8,500万円発生していましたが、当期はデリバティブ評価損が4億7,000万円発生しまして、経常利益は84億4,000万円と、前年同期比マイナスの13.3パーセントとなりました。

親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては59億1,600万円となり、前年同期比マイナスの16.3パーセントとなりました。

海外の第2四半期連結累計期間の損益は、ご覧のとおりとなっています。Towa Holdingsは当連結会計年度から連結対象となりましたため、第2四半期連結累計期間の損益のみの開示とさせていただいています。

追補年度別 売上高推移(単体)

次に、スライド4ページの追補年度別の売上高推移、スライド5ページの販路別売上高推移、スライド6ページの納入先別取引軒数実績につきましては、スライドをご覧のとおりでございますので、ご説明は割愛をさせていただきます。

販売費及び一般管理費(国内)

飛ばさせていただきまして、スライドの7ページでございます。国内の販売費および一般管理費の状態をご説明しています。販管費全体としましては、前年同期比1.2パーセント増加しています。Towa Holdings買収に伴う、のれん償却費の増加の主な要因となっています。

研究開発費推移(連結)

続きまして、スライド8ページでございます。研究開発費の推移についてご説明をさせていただいています。詳細は、ご覧のとおりでございます。

2021年3月期第2四半期 決算概要 計画進捗率(連結)

続きまして、9ページから11ページにつきましては、本年5月14日に発表いたしました通期計画および第2四半期計画との対比をご説明いたします。まず、スライド9ページにて、連結の第2四半期計画との対比をご説明いたします。

売上高に関しましては、ほぼ計画どおりの進捗となっています。売上原価率が改善したことで、営業利益は17億8,200万円、計画を上回りました。経常利益につきましては、デリバティブ評価損が発生したものの、14億2,700万円、計画を上回っています。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましても、11億5,100万円、計画を上回っています。

2021年3月期第2四半期 決算概要 計画進捗率(国内)

次に、スライド10ページにて、国内の通期計画との対比をご説明させていただきます。

売上高に関しましては、新型コロナウイルス感染症の影響がわずかに発生しましたものの、ほぼ計画どおりの進捗となりました。セールスミックスの改善による売上原価率の改善、販管費の費消の遅れ等により、営業利益は通期計画に対して60.1パーセントの進捗率となっています。

経常利益につきましては57.4パーセントの進捗率、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましても57.4パーセントの進捗率となっています。

2021年3月期第2四半期 決算概要 計画進捗率(海外)

続きまして、スライド11ページにて、海外の通期計画との対比をご説明させていただきます。繰り返しとなりますが、Towa Holdingsの第2四半期連結累計期間は2020年1月1日から2020年6月30日までとなっていますので、ご留意をいただきたいと思います。

売上高につきましては、欧州において第1四半期に発生しました新型コロナウイルスの感染拡大の影響による長期処方の反動がありましたが、通期計画に対して53.8パーセントの進捗となりました。

営業利益につきましては、欧州において販売促進費・運賃等の販管費の費消が想定を上回りましたものの、第1四半期に発生した製造数量増加・稼働率の向上による売上原価率への一時的な影響もあり、通期計画1億円に対し2億4,200万円の実績となっています。

経常利益につきましては2億8,600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては3億3,400万円となりました。

2021年3月期第2四半期 決算概要 計画進捗率(海外・地域別)

なお、海外の地域別の計画進捗率は、スライド12ページにお示しいたしていますとおりでございます。

貸借対照表(連結)

次に、スライド13ページで、連結ベースの貸借対照表についてご説明をさせていただきます。

総資産は2,374億600万円となり、対前年比92億6,700万円増加しています。負債合計は1,283億7,700万円となり、前期末比48億8,800万円増加いたしました。また、純資産につきましては1,090億2,900万円となり、前期末比43億7,900万円増加しています。その結果、自己資本比率は45.9パーセントとなりました。

設備投資・減価償却費(連結)

続きまして、スライド14ページでございます。設備投資・減価償却費の推移についてご説明しています。なお、当期の投資計画に一部見直しが発生しましたので、2020年度の設備投資は150億円、減価償却費は105億円の計画に変更をしています。

2020年12月追補収載予定新製品

最後のページ、15ページで、2020年12月追補収載予定の新製品をお示ししています。合計で2成分10品目を上市する予定でございます。当期は7億7,000万円の売上となる計画でございます。

以上で、私からのご説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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