• 平均貯蓄額:1978万円
  • 中央値:1100万円

一方で、金融資産を保有していない世帯を含む70歳代の平均貯蓄額と中央値は以下の通りです。

  • 平均貯蓄額:1314万円
  • 中央値:460万円

金融資産保有世帯においては、平均貯蓄額、中央値ともに1000万円以上の金融資産を持っていることがわかります。

一方で、金融資産を保有していない世帯を含む中央値は460万円です。ここで金融資産を保有している世帯と保有していない世帯では大きな差があることがわかります。

目指すのは平均貯蓄額、中央値のどちらか

先程の結果で、金融資産非保有世帯を含む調査結果では、平均貯蓄額が1314万円、中央値は460万円でした。

460万円で老後生活、安心して送ることはできるでしょうか。

株式会社野村総合研究所が平成28年3月に発表した「高齢者向け住まいの実態調査 報告書」から、介護費用についてみていきたいと思います。

入居時費用と月額利用料金の双方を加味した利用料金総額(月額換算)は下記のとおりです。

  • 介護付有料老人ホーム・・・月額平均24.4万円
  • 住宅型有料老人ホーム・・・平均約12.6万円
  • サービス付き高齢者向け住宅(特定施設)・・・平均約16.1万円
  • サービス付き高齢者向け住宅(非特定施設)・・・平均約14.1万円

老人ホームの施設にもよりますが、結構な費用がかかりそうです。年金を絞り出しても足りない可能性がありますね。

先程の金融資産非保有世帯の中央値460万円だと、資産は数年の間に枯渇してしまいそうです。

これでは老後生活が不安ですね。特に老後、介護状態になったら家族に迷惑をかけたくないと考える人、独身の人は、中央値を目指すのでは不十分と言えるでしょう。