70代に必要な老後生活費はいくら?目指すのは平均貯蓄額か中央値か

Aleksei Morozov/iStock

公益社団法人生命保険文化センターによると、2000年にWHO(世界保健機関)が健康寿命を提唱して以来、単に寿命を延ばすだけでなく、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに関心が高まっているそうです。

この「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」は、健康寿命という言葉で定義されており、2016年のデータでは女性の健康寿命が74.79歳、男性の健康寿命が72.14歳となっています。

いずれも70代前半で健康寿命が訪れてしまうなら、70代は元気に動けるうちにやりたいことを存分にやっておきたいですね。

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しかし、このご時世、何をするにもお金がないことには始まりません。

私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。

そこで今回は、70代老後生活のお金事情を、平均貯蓄額と中央値から見ていきたいと思います。

70代の老後生活、二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値はいくらか

まずは70歳代の二人以上世帯の平均貯蓄額と中央値をみていきたいと思います。

中央値とは、貯蓄額が少ない順、または多い順に並べた時、全体の真ん中にくる人の値(ここでは貯蓄額)を表しています。

平均値は、一部の極端に貯蓄が多い人の値に左右されてしまい、値が大きくなりがちです。

中央値は、他の値に左右されることがないため、より実態を反映した値といえます。今回は平均貯蓄額と中央値の両方を見てみたいと思います。

金融広報中央委員会実施の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」の結果によると、金融資産保有世帯における70歳代の世帯の平均貯蓄額と中央値は次の通りです。

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執筆者
谷口 裕梨

同志社大学卒。大学卒業後、京都中央信用金庫で投資信託や生命保険などを活用した資産運用アドバイス、相続相談、融資、為替業務などに従事。その後は福知山市役所で主に中小企業支援などに携わる。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、個人向け資産運用のサポート業務を行う。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などを保有。