【解説】地方公務員の退職手当はどう決まる?

地方公務員の退職手当は、「国家公務員退職手当法」に準じて支払われます。下記がその算定式です。


地方公務員の退職手当の基本算定構造

退職手当額 = 基本額 + 調整額

基本額 = 退職日給料月額 × 退職理由別・勤続年数別支給率
調整額 = 調整月額のうちその額が多いものから 60 月分の額を合計した額

「支給率」は、退職理由・勤続年数で変わります。60代で定年を迎えるケースを想定した「勤続年数45年、定年・勧奨」の場合だと、支給率は「59.28月」となります。

参考:総務省「地方公務員の退職手当制度について

公務員の退職金事情、民間と比較すると安泰か?

さいごに、厚生労働省が公表する「平成30年(2018年)就労条件総合調査 結果の概況の「退職給付(一時金・年金)の支給実態」の、民間企業の平均退職給付額と比較してみましょう。

同調査によると、民間企業の退職金の平均は、大学・大学院卒・定年の場合で退職者1人あたり1983万円、高卒・定年は1618万円となっています。これらと比較した場合、やはり公務員の退職金は好条件であるといえるでしょう。