弟のマスク着用を気づかう兄

WHOからも情報が発信されているように、5歳以下の子どもはマスク着用にこだわらなくてもいいというのが、現在の見解です。ただ、子どもが嫌がらないのであればマスクをつけさせたいと考えている大人も多いことでしょう。

でも、「マスクをつけないといけない」という責任感を抱いているのは、実は子どもたちのほうなのかもしれません。

「わが家には5歳と3歳の子どもがいるのですが、3歳の子はマスクをつけるのを嫌がります。咳などがないときには基本的にマスクなしで外出させていたのですが、ある日、5歳のおにいちゃんが弟に何やら説明をしているようでした。何を言っているのかなと耳を傾けてみると、『あのね、今はお外に出るときはマスクをしないとダメなんだよ。コロナが早くなくなるようにマスクつけようね』と言っていたんです。言っていることはもっともだし、何も間違ってはいないんですが、5歳でも気を張ってるんだなと、なんとも言えない気持ちになりました」(32歳/女性)

本来のびのび育つべき子どもたちも、コロナという目に見えない敵と戦っていることがよくわかるエピソードでした。今は周りの目が気になるので子どもにマスクをさせている、という親御さんも多いことでしょう。子どもたちがマスクなしで互いに笑顔で向き合える日が早く戻ってくることを願います。

コロナへの不安から解放される日はいつ? 

子どもたちも、毎日コロナの不安におびえながら生活しています。

一日も早く、コロナの脅威がインフルエンザ程度におさえられ、「かかっちゃったんだって? お大事にね」と、大人も子どもも言い合えるような環境になることを願うばかりです。

参考資料

こどものマスク着用について」公益社団法人日本WHO協会

川西 まあさ