さいごに
今回のデータでは、高齢無職世帯の2019年の貯蓄現在高は「2244万円」、70代以上の平均貯蓄額は「2252万円」と、いずれも2000万円を超える金額となりました。
2019年に金融庁のレポートで示された「2000万円問題」にあるように、リタイヤ後の生活に向けて、この金額に近い貯蓄を準備する世帯が多い様子がうかがえます。
この2000万円という金額は、標準的な金額の公的年金が支給されていても、月額5.5万円が不足する、という計算に基づいた値です。
年金受給額によっては、早いうちから預貯金の取り崩しが発生する可能性も。老後の不安要素を取り除くためにも、資産の早期形成に取り組んでいきたいものです。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告（貯蓄・負債編）－2019年（令和元年）平均結果－（二人以上の世帯）」「報道資料」「Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」
LIMO編集部
