信用金庫に勤めていた頃、お客様の中で「お金は寂しがり屋さんだから、お金を持っている人のところに集まりたがる」とおっしゃる人がいました。

「なるほど!だから私のところにやってきたお金はすぐに散り散りに旅立ってしまうのか」と、妙に納得した記憶があります。

お金が人を選り好みするわけではないのですが、この話しは他のお客様からも聞いたことがあります。

もしかすると、世の中には「いつまでもお金が貯まらない人」と「自然とお金が貯まっていく人」の2パターンが存在するのかもしれませんね。

私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。

そこで今回は、お金に好かれる人になるために、お金に好かれる人に共通するポイント3つについて見ていきたいと思います。

お金に好かれるポイント1:お金を貯める目的がはっきりしている

まず1つ目のポイントは、お金に好かれる人はお金を貯める目的がはっきりしているという点です。

例えば自動車の購入資金や住宅ローンの頭金、もしくは老後の生活資金など、自分がどうしてお金を貯める必要があるのかをしっかり把握しています。

「いつまでにいくら貯めたい」という目標設定が明確なので、しっかりとお金を貯めることができるでしょう。

特に信金職員時代に出会ったケースとしては、普通預金通帳の表紙に「目標」と「金額」を記入している人はしっかりと貯めている印象がありました。

一般的に普通預金通帳は、1人あたりに発行できる冊数が厳密に制限されているわけではありません。目的別に通帳を作成している人は、毎月給料日になると通帳毎に貯蓄を管理されていました。

そうすることで目標までの進捗管理や達成率が明確に管理でき、貯蓄する意欲が湧いてくるのだそうです。

ただし、老後資金などの長期的な目標に関しては、普通預金ではなく目標額、積立期間、毎月の積立額が固定されている金融商品を活用する方が確実に積み立てられます。例えば保険商品などです。

目標に応じて金融商品も適切に選択できると良いでしょう。

お金に好かれるポイント2:資産運用の情報収集を欠かさない

一昔前は銀行預金や郵便貯金にお金を入れっぱなしにするだけでしっかり利息がついていました。

しかし、現在はお金にも働いてもらわないと上手にお金を増やすことができません。

定期預金や普通預金ですが、一般的にペイオフで保証される範囲(1金融期間1預金者あたりの元本1000万円とその利息等)は元本保証されているため、安心安全にお金を管理することができます。

その反面、近年の低金利下では、ほとんど利息がつかないというデメリットがあります。

少しでもお金を増やしたいなら、資産運用ができる商品を上手に取り入れていく必要があります。

しかし、この「上手に取り入れる」ことができず、悩んだ末に立ち往生していたケースもありました。

私たちは学校で金融教育をしっかり受けてきたとは言えません。金融商品について正しい情報を持つこと、あるいは収集することを難しいと感じるのは当たり前なのです。

しかし、「資産運用は危険だから必要ない」と頭ごなしに否定していては、いつまでたってもお金は増えません。

お金に好かれる人の中には、お金を増やす努力をしている人も多くいらっしゃいます。

投資信託や保険商品などの金融商品をご紹介した際、メリットだけを聞いてデメリットをしっかり聞き取らない人、どうせ聞いてもわからないからお任せでいいという人は、資産運用に失敗する危険があります。

メリットしかない金融商品はありません。店頭で商品を紹介されたら、その商品が自分に必要なものかどうかを自分でしっかりと理解して納得できるまで、メリットとデメリットを聞き取りましょう。

そうすることで自分にも金融知識が身につきますし、納得して商品を選択することができるでしょう。

お金に好かれるポイントその3:手数料をかけてもプロのサービスを求める

お金に好かれる人は、手数料をかけてもプロのアドバイスを求める傾向が強いようです。

最近ではDIY(DO IT YOURSELF)がブームになっていることもあり、自分で家具を作る人、車や家電のメンテナンスをする人が多くいらっしゃいます。

お金に関しても、ネット証券を利用し独学で投資信託を買い、コストを抑えながら運用する人が増えてきました。

自分で考え選ぶ楽しさは確かにありますので、しっかりとした金融知識を持っている人は自分で運用を楽しむことができるでしょう。

しかし、実際に資産運用のプロと同等の知識や経験を身に付けるのは簡単なことではありません。

手数料をかけてもプロのサービスを受けることで、無駄な失敗や無駄な買い物を防ぐことが期待できます。これは資産運用に限ったことではありません。

自分でやってうまくいかず、結局無駄なコストがかかってしまっては本末転倒です。安い買い物ならまだいいのですが、資産運用は決して安い買い物ではありません。

毎月数万円かけて将来の資産形成を行いますので、失敗はできれば避けたいものです。

自分で判断する自信がない場合は、コストをかけてでもプロに相談すれば、かけたコストの分だけ得られるアドバイスも違ってきます。検討してみてはいかがでしょうか。

おわりにかえて

今回はお金に好かれる人に共通するポイントを3つご紹介しました。

ここでご紹介したポイント3つは、すべて実際に金融機関の店頭でお客様と接してきた中で感じたポイントです。

いずれの場合も、お金はひとりでに増えることはありません。資産運用で増やす努力を行う必要があります。

お金に好かれるために、これを機に資産運用を始める時の参考にしていただければと思います。