注意ポイントその2:融資実行額は適切かどうか
健康状態に問題がない場合は、住宅ローンをいくらで組むかがポイントになります。40代は、完済までの返済期間を長く設定することができないためです。
特に自己資金があまりない人で、物件の売買代金以外にローン保証料、登記費用、印紙代など、諸費用もローン金額に含めたいという人は、想像以上に金額が膨らむ可能性がありますから、注意が必要です。
例えば、45歳の人が定年の65歳まで住宅ローンを組む場合、20年で完済を目指すことになります。
仮に3000万円の融資を20年返済で組んだ場合、金利が1%と仮定すると、毎月の返済額は13万8千円程度になります。
持ち家は、固定資産税の負担も別途発生します。毎月約14万円を返済して、税金も払っていくとなれば、家計への負担も大きくなります。
しかし、同じ金額の融資を35年返済にすると、毎月の返済は8万5千円程度まで下がります。だいぶ負担は減りますが、よく考えてみましょう。完済年齢は80歳となります。
おそらく仕事からは退いているでしょうし、返済は年金から支払うことになります。この年齢での住宅ローン返済は、かなりの負担になるのは容易に想像ができます。80歳までに返済できるかどうかも、十分検討する必要があります。
返済期間だけではなく、融資額も適正かどうか、慎重に判断しましょう。ついつい物件を見ていると予算オーバーしがちです。
注文住宅を設計する人は、ドアノブ一つ凝りだすと、たいてい予算オーバーしてしまいます。注意が必要なポイントです。