毎月の支払いをきちんと把握してから、先取り貯金の金額を決めるようにすればこのようなことは起きなかったのでしょう。無計画のまま先取り貯金を始めるのは危険が伴います。
やるべきではないこと③ 安易に転職を決める
「そんなにぜいたくはしていないはずなのに、なぜかお金が貯まらない…」と感じている人は、お給料が低いからなかなか貯金ができない、という発想になりがちです。すると転職したほうがいいお給料をもらえるのでは、という考えが首をもたげてきます。
ですが、きちんとタイミングを考えて転職しないと後悔することも。たとえば、筆者の元同僚の一人は「とりあえず給料をもっと上げたいから」という理由で転職活動を始め、今の会社よりも業界順位が上の会社へ見事転職を果たしました。しかし、職場の雰囲気が合わず、周囲にもなじめなかったのだと言います。
さらに悪いのは、マイホーム購入のためにマンションの見学へ行ったときのこと。営業マンの男性からアンケートを記入するよう言われて、記入したところ「勤続年数が短いので、住宅ローンが通りにくいか条件が悪くなるかも」と言われてしまったのだそうです。
また、会社の雰囲気に合わず上司とも折り合いがよくない、という状況だと高評価を得るのはなかなか難しいでしょう。業界順位が上だからと言って安易に転職するよりも、自分がより高く評価されて安定的に働けるところに居続ける方が良い結果につながる、ということも考慮すべきかもしれません。