新年あけましておめでとうございます。
今年こそ資産運用を始めようと考えている人も多いのではないでしょうか。
令和2年版の厚生労働白書によると、2040年に65歳の人が90歳まで生きる確率は、男性42%、女性68%と予想しており、「人生100年時代」が現実になりつつあるのです。
長生きできるということはうれしい話題ですが、お金について不安を抱えるような老後は避けたいものです。
この記事では、証券会社に長年勤めた経験のある元証券マンがお金の不安を少なくする方法、人生100年時代を見据えた賢い資産運用について解説します。
老後資金はどの程度あればいいのか
2019年は「老後資金2000万円問題」が話題になりました。
金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」によると、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の毎月の実収入は20万9198円、実支出は26万3718円で毎月5万4520円がマイナスとなり、老後を30年と考えると、
- 5万4520円×12カ月×30年=1962万7000円
約2000万円の資金が不足するという計算になるのです。
この不足分は貯蓄などで賄う必要があるという内容だったため大きな話題となったのです。