謹んで新年のお慶びを申し上げます。今年もみなさんにとって有益な情報をお届けできるよう、精進してまいります。
さて、お正月には地域によってしてはいけないこととして、「掃除や洗濯は2日以降にしないといけない」「刃物を使ってはいけない」「お賽銭以外にお金を使うと1年間お金が出ていってしまう」などがあり、言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日頃の疲れを癒やし、今年1年のお金について真剣に考えましょうということなのかもしれません。
今回はFP(ファイナンシャル・プランナー)の視点から、「みんな貯金1000万円も持っているか」をテーマに他人の貯金事情について確認してみましょう。
みんな貯金1000万円が目標か
金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)」の意識調査では貯蓄を中心とした金融資産の「目標額」を世代ごとに集計した結果、20代から40代までの世代で金融資産目標額の中央値(小さい方から並べた時真ん中にくる数値)は1000万円となっています。
はたらく世代とも言える20代から40代では目標としやすい数字が1000万円なのかもしれません。
では実際に金融資産で1000万円を持つ人はどの程度いらっしゃるのでしょうか。
ちなみに、ここでいう金融資産は預貯金だけではなく、生命保険などの保険、有価証券などのリスク性資産も含みます。
ざっくりいうと、30代であれば金融資産保有世帯について言うと、半分は預貯金となっており、40代であれば4割程度です。