その他では、前日にテレビ朝日ホールディングス(9409)が東映(9605)への追加出資(株式取得)を発表したことを受け、東映株が一時+9%高に迫る急騰となったことが目を引きました。「鬼滅の刃」の超大ヒットで快走する東宝(9602)に大きく水を開けられた東映の挽回策が講じられると期待した投資家が多かった模様です。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- エムスリー(2413)
- 中外製薬(4519)
コロナ禍を背景にオンライン教育の拡大が見込まれる中、本来はその筆頭として評価されても不思議でないベネッセホールディングス(9783)ですが、著しい収益悪化等により連日売られており、この日も大幅安で年初来安値を更新しました。年初来安値更新ということは、3月のコロナ暴落時の安値を下回っていることを意味しています。
また前日に、2017年に完成したばかりの南青山にある本社ビル売却を発表したエイベックス(7860)は一時+9%高へ急騰しましたが、逆に一時▲6%安に迫る急落となるなど乱高下しました。
収益源である音楽イベントが相次いで中止になる中、希望退職や本社ビル売却で資金繰りが取り敢えず落ち着くという好意的な見方と、コロナ感染再拡大で来年はさらに厳しくなるという悲観的な見方が交錯したようです。
その他では、ジャスダック市場において、コロナ禍で急成長期待が高まった出前館(2484)が、前日に発表されたQ1(9-11月期)決算で▲35億円の大幅赤字に転落。
これを受け、現在の時価総額3,200億円超(注:12/24時点)は過大評価という見方が広まり、一時▲17%安に迫る大暴落となり、終値も▲14%強安のまま引けたことが目を引きました。
葛西 裕一