それでは国民年金はどうでしょうか。

国民年金の年金月額階級別老齢年金受給権者数で確認してみましょう。

  • ~1万円:7万8940人
  • 1万円~2万円:30万5498人
  • 2万円~3万円:96万2046人
  • 3万円~4万円:297万367人
  • 4万円~5万円:470万5988人
  • 5万円~6万円:766万5866人
  • 6万円~7万円:1448万1778人
  • 7万円~:182万1629人

国民年金は毎月の受給額の上限が決まっていることから、厚生年金ほどの格差は出ていません。ボリュームゾーンは6万~7万円ということで上限いっぱいに受給できても国民年金だけという生活は難しそうです。

年金頼みにならない老後資金の増やし方

さて、年金頼みの方が多い一方で、年金受給開始年齢の遅れや年金受給額の減少など過去と比較しても条件は変わっています。
今後もさらなる受給開始年齢が繰り下げられたり、年金が減少したりする可能性が高くなることが予想されますから、自助努力の必要性はより高くなります。

預貯金の超低金利ではお金は増やせず、今後は自分も働きながらお金にも働いてもらう時代が当たり前になってくるでしょう。とくに今回のコロナ渦で、資産運用に対する関心は高まっているようです。

初心者の方でも始めやすいのは国の制度を使った資産運用です。

イデコは自分で積みたて自分の年金をつくる国の制度です。

また、つみたてニーサは長期の資産形成を目的としてつくられた国の制度となります。

どちらも税制のメリットを受けながら少額からでもつみたて投資が出来ますので、資産運用をはじめる導入にするのはおすすめです。

また、自分で証券会社の証券口座を開設して投資信託をはじめると、つみたて投資が出来る上に年齢制限や運用期間の制限もありませんので、老後も資産運用を続けることが出来ます。

ただしイデコやつみたてニーサ、投資信託も自分で運用の責任を持つことになり、投資先の銘柄選択や売買などを自分で決定しなければならず、初めての方にはハードルが高いともいえます。

まずはマネーセミナーに参加したり、お金のプロに相談したりすることから始めていただくことをおすすめします。