「平成30年就労条件総合調査 結果の概要」によると、学歴別の退職金は以下の通りです。

大学・大学院卒(管理・事務・技術職)

  • 定年:1983万円
  • 会社都合:2156万円
  • 自己都合:1519万円
  • 早期優遇:2326万円

高校卒(管理・事務・技術職)

  • 定年:1618万円
  • 会社都合:1969万円
  • 自己都合:1079万円
  • 早期優遇:2094万円

高校卒(現業職)

  • 定年:1159万円
  • 会社都合:1118万円
  • 自己都合:686万円
  • 早期優遇:1459万円

2019年は「老後資金2000万円問題」が話題になりました。金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」によると、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の実収入は20万9198円、実支出は26万3718円で、毎月5万4520円のマイナスとなり、老後を30年と考えると、

  • 5万4520円×12カ月×30年=1962万7000円

約2000万円の資金が不足するという内容でした。高校卒(現業職)では大きく足りないものの、大学・大学院卒(管理・事務・技術職)と高校卒(管理・事務・技術職)では、ほぼ退職金でまかなえる金額といえます。