では退職給付制度の形態と割合を確認してみましょう。
- 退職一時金のみ:73.3%
- 退職年金制度のみ:8.6%
- 両制度併用:18.1%
退職金一時金のみが73.3%ともっとも多くなっています。また、退職一時金と退職年金制度の併用が18.1%となっており、多くの企業が退職一時金をメインにしていることがわかります。
入社時に確認されている方が多いと思いますが、気をつけなければいけないのは、自分が勤めている会社に退職給付制度があるかを確認しておくことです。
「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」によると、退職給付制度がある企業の割合は80.5%となっており、約2割の企業が退職給付制度はないのです。
大卒・高卒で退職金の金額はどのぐらいか
それでは、実際にどの程度の退職金をもらっているのかを確認していきましょう。
勤続20年以上かつ45歳以上の退職者の中で退職事由別に金額を見ると、早期優遇が一番高く、自己都合がもっとも低くなっています。
大学・大学院卒(管理・事務・技術職)
- 定年:1983万円
- 会社都合:2156万円
- 自己都合:1519万円
- 早期優遇:2326万円
高校卒(管理・事務・技術職)
- 定年:1618万円
- 会社都合:1969万円
- 自己都合:1079万円
- 早期優遇:2094万円
高校卒(現業職)
- 定年:1159万円
- 会社都合:1118万円
- 自己都合:686万円
- 早期優遇:1459万円
定年退職者の退職給付額を学歴別に見ると、「大学・大学院卒(管理・事務・技術職)」1983万円、「高校卒(管理・事務・技術職)」1618万円、「高校卒(現業職)」1159万円となっていて、学歴が高いほど多くなっています。