会えもしない孫の祝い事で、財布が空っぽ〈67歳/女性〉
「私には子供が4人いて、10人の孫のおばあちゃんです。孫たちは隣りの県で暮らしていますが、車ですぐの距離なので結構頻繁に会っていました。ところが、コロナが流行しだしてからは『たとえ隣県でも、都会から地方への移動は禁物』ということで、街中に住んでいる孫たちは帰省しなくなって。
しばらく会えない間に、孫たちは卒園や入学、七五三や誕生日を迎えました。孫が多い我が家は、お祝い事の予算も大変な額になるので、一度にみんなで集まって食事をするのがお決まりのお祝いパターン。でも今年は集まれなかったので、それぞれの家にお祝いを送ることに。
例年なら、ひとり当たり数千円で済むお祝いが、今年はお祝い事のある孫に1万円、その姉妹や兄弟にもおもちゃや絵本などを選んであげて、結局10万円以上かかりました。
孫に会ってもいないのに大金が飛んで行って、年金暮らしの私たちは困窮しています。孫が喜んでくれるならいいのですが、そんな顔も満足に見られず、何のために大金を払ったのかよくわかりません」
甘えきった我が娘、感染リスクもおかまいなし〈68歳/女性〉
「娘は働きに出ているので、3人の孫の世話を手伝うのも日常茶飯事です。騒がしくも楽しく暮らしていたのですが、コロナが流行しだしてからは手放しで喜べなくなってしまいました。
夫は10年前に大病をわずらい、今でも呼吸器系が弱いんです。私も年を取って体力が落ちて、コロナが流行してからは外出も最低限に減らして、消毒や日々の健康づくりにかなり気をつかっていました。