時代、時代に子どもたちから熱く支持されるキャラクターが存在します。サンリオ系やドラえもんといった世代を超えて愛されているキャラクターもいる一方で、「あの時はすごかったね」と言われてしまう短命のキャラクターも…。

それだけ移り変わりの激しい世界ではあるものの、いったん子どもからの人気を集めればその威力は絶大です。食品、文房具やアパレル製品と多種多様な商品展開が可能となり、大きな経済効果も期待できます。実はこうしたキャラクターを用いた商品は、教育関係にも及んでいるのです。

鬼滅の刃とコラボした進研ゼミ小学生講座

通信教育というと多くの人が思い浮かべるであろうベネッセコーポレーションの進研ゼミ小学講座は、10月1日から鬼滅の刃とのコラボキャンペーンをスタートしました。

このコラボでは、学年によって異なるアイテムがもらえるなど、鬼滅人気を利用して子どもたちの気持ちを勉強に向かわせるような取り組みを行っています。現在受講している子どもの意欲向上はもちろんのこと、鬼滅の刃に惹かれて受講する小学生を増やす狙いもうかがえます。

進研ゼミが特定のマンガ作品と大々的にコラボレーションすることは珍しく、このことからも小学生の間でいかに鬼滅の刃の人気が高いのかが分かります。

少子化が加速している現在、知名度が高くても何もしないで申し込みが集まる時代ではありません。主人公の成長と子どもの成長を重ねやすい大人気マンガの活用は、新たな顧客開拓へとつながります。そうした背景もあり、ここ数年「キャラクター × 教育」の組み合わせが目立つようになりました。