漫画家の祭さんは、おみくじちゃんとあみだちゃんというチンチラの母子、そしてデグーの棟梁ちゃんと一緒に生活しています。あみだちゃんを出産し、母になっても、変わらず愛くるしいおみくじちゃん。飼い主の祭さんは、そんな彼女が可愛くて仕方ありませんが、一方のおみくじちゃんは、祭さんに決してベタベタすることはなく、あくまでクール。それどころか、散歩中に飼い主である祭さんの顔を蹴りつける、なんてことも、平気でやってしまいます。

おみくじちゃんにつれない態度を取られるたびに、「まあ、飼い主にベタ慣れな子のほうがめずらしいよね…。」と、自分を納得させていた祭さん。

そんなある日のことです。おみくじちゃんの散歩時間に、先日購入したハンドマッサージ機を試すことにした祭さん。空気圧で手指全体をもみほぐしてくれるという機械に指を差し込み、スイッチをいれたところ、おみくじちゃんが、「これは何?」という表情で、そばによってきました。

しばらくの間、珍しそうな顔でマッサージ機を触っていたおみくじちゃんでしたが、機械の隙間から祭さんの指が出ているのに気が付いたとたんにそわそわ…。まず機械から出ている祭さんの指をひっかき、次に機械本体をひっかき、そして、ついには機械の上に飛び乗り、祭さんの腕を激しくひっかきだしました。