シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「餃子の王将」を運営する王将フードサービス(9936)の2020年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年12月2日に更新された王将フードサービスの2020年11月直営既存店売上高は、対前年同月比97.3%。内訳は客数90.8%、客単価107.2%で、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずにマイナス成長となりました。
直営全店売上高も99.1%で、既存店・全店ともにマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの直営既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
前期の直営既存店売上高はプラス成長月10カ月、マイナス成長月2カ月(7月と3月)となりました。今期は4月からマイナス成長が続きましたが、10月に初めてプラス成長(対前年同月比100.7%)を回復。しかし11月は再びマイナス成長に戻ってしまいました。
直営全店売上高は、前期マイナス成長となったのは3月のみです。しかし今期は既存店と同様の推移を見せており、10月のプラス成長(同102.5%)回復の後に11月は再びマイナス成長となりました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は、2018年10月に8,050円の高値を付けた後は下落が継続しています。2020年は6,500円付近での取引開始後に下落しており、3月には4,670円の安値に到達しました。その後はリバウンドして5月に一時6,500円台を回復したものの再び下落して、9月後半からは5,700~6,200円間での取引が継続中です。
10月に今期初の対前年同月比プラス成長となったものの、11月は再びマイナス成長に転じています。12月に再びプラス成長を回復することができるのかが注目されます。
参考資料:月次売上高(2020年11月まで)
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