クリスマスに…心温まるエピソード

最後に、クリスマスに起きたちょっぴりジ〜ンとくるエピソードをご紹介しましょう。

「県外の大学に行った息子はそのまま向こうで就職しました。我が家を出てから5年目のクリスマスに、息子が突然帰省してきました。びっくりしながらも大喜びの私たち夫婦。すると息子は『これ…』と照れくさそうに私たちにプレゼントをくれました。中身はペアの腕時計。『初めてのボーナスで、何かプレゼントを届けたくて』とつぶやく息子。涙がこぼれました」(50歳/主婦)

「不妊治療を続けていた娘。クリスマスイブに妊娠した、との報告を受けました。何にも代えがたいプレゼントです。そのときの孫はもうすぐ3歳。元気にすくすく育っています」(59歳/パート)

「年少の娘が『クリスマスプレゼント』だといって、幼稚園でクッションを作ってくれました。先生に手伝ってもらいながらの初めての針仕事。はたから見るとまったくクッションには見えないいびつなものですが、担任の先生が『私、はじめてママにお手紙以外のプレゼントが渡せるのが嬉しいの、と目を輝かせながら作っていたんですよ』と教えてくださいました。あんなに心のこもったプレゼント、今までもらったことがありません」(41歳/主婦)

大切な人への感謝の気持ち、いつもは照れくさくて言えないけれど、クリスマスならなんだか言えそうな気がします。今年のクリスマスはお世話になっているあの人や、いつも側にいてくれるあの人に「ありがとう」を伝えてみてはどうでしょうか。

まとめ

世界中の人たちに平等にやってくるクリスマス。「クリスマスなんて…」と斜に構えるのではなく、今年は大切な人たちとのクリスマスを思い出したりしながら、ゆっくり過ごしてみませんか?

あまりにもハードだった今年1年、ステイホームのクリスマスで、家族で労をねぎらい合って、くる年に想いを馳せるのも悪くないでしょう。きっとそんなあなたのもとに、サンタさんは「希望」というクリスマスプレゼントを届けてくれるはずです。

大中 千景