仮に、これらの平均値をもとに計算してみると、介護の一時的な費用(69万円)+月額費用(7.8万円×54.5カ月)で、介護費用は合計494万円ほどかかる計算になります。
おわりに
将来介護が必要になるのか、どれくらい費用がかかるのか、正確なことはそのときになってみないとわかりません。しかし、わからないからといって何の準備もしていないと、もしものときに困ったことになってしまうでしょう。
健康なときに老後の資金計画を立ててみても、その健康が失われたときのことは想像しにくいかもしれません。しかし、80歳を過ぎると介護が必要になるケースが増えること、平均寿命が延びていることを考えると、いずれ自分も介護が必要になる可能性は少なくないはずです。
老後の資金計画を考えるときには生活費や遊興費などに意識が行きやすいのですが、介護費用についてもしっかりと考えていきたいものですね。
【参考】
・「老後資金に関する調査」(松井証券株式会社)
・「老後を変える 全国47都道府県大調査2020」(メットライフ生命保険株式会社)
・「男女共同参画白書 平成30度版 要介護認定者数と認定率(年齢階級別)」(男女共同参画局)
・「令和元年簡易生命表」(厚生労働省)
・「2019年 国民生活基礎調査の概況 Ⅳ介護の状況」(厚生労働省)
・「平成30年度 生命保険に関する 全国実態調査」(公益財団法人 生命保険文化センター)
吉田 貴絵