要介護認定は80歳から急上昇

それでは、実際に老後の介護が必要になる方の割合はどれくらいなのでしょうか。男女共同参画白書(内閣府)の「要介護認定者数と認定率(年齢階級別)」から、男女・年齢別の要介護認定率を見てみましょう。

図1 要介護認定者数と認定率(年齢階級別)

出典:「男女共同参画白書 平成30年版」より抜粋

図1のように、男女ともに年齢と比例して要介護認定率が上がっていき、80歳を過ぎると全体の2~3割、85歳を過ぎると全体の4~5割の方が介護を必要とする状態になるようです。

また、厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」では、介護が必要になった主な原因の1位は認知症、2位は脳血管疾患(脳卒中)、3位は高齢による衰弱としています。

介護にかかる費用はどれくらい?

日本人の平均寿命は、医療の進歩などによって年々長くなっています。厚生労働省の「令和元年簡易生命表」によれば、日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳。これが、2050年には男性が84歳、女性は90歳を超えることが予測されているといいます。

80歳以降に介護が必要な状態になる方が増加することを踏まえると、将来的に介護を受けることになる可能性は少なくありません。そうなると気になってくるのが、「どれくらいの費用がかかるのか」ということではないでしょうか。

次に、生命保険文化センター「平成30年度生命保険に関する全国実態調査」をもとに、介護にかかった費用の平均額を見てみましょう。