「老後」といういずれ誰もが直面することになるものへの不安や恐怖は今回のコロナ渦でさらに助長されてしまったような気がします。

そして、平均寿命が毎年更新されると、老後生活が決して短くないことを考えさせられます。

では長い老後を最後まで生き抜くためにはどうしたら良いでしょうか。

今回は老後資金の原資のひとつである「年金」に注目し、「老後難民」にならないような方法をご紹介していきます。

国民年金と厚生年金の違い

年金は基本的には、2階建てになっており、1階部分は20歳以上60歳未満の全国民が加入義務のある国民年金、2階部分はおもに会社員の方が加入する厚生年金です(勤務先次第では3階建てのケースもありますが、ここでは国の年金制度について話として進めていきます)

自営業フリーランスの方は65歳時点で国民年金のみの受給になるのに対し、会社員の方は国民年金と、報酬に対して金額が決まる厚生年金の2つを受給することが出来ます。

この厚生年金の受給開始年齢は段階的に引き上げられており、男性は昭和36年4月2日以降に生まれた方、女性は5年遅れで昭和41年4月2日以降に生まれた方は65歳から受給開始となります。

つまり今現在、男性59歳、女性54歳以下の方の年金受給開始は65歳からとなり、法改正によっては更に受給開始年齢が引き上げられる可能性があるといえます。