図表1:成功する資産形成の3カ条

注: 米国証券取引委員会(SEC) “Saving and Investing” から抜粋翻訳


そこに示されているのは、資金計画を立て、借金は返し、できるだけ早くつみたて投資を始める、の3カ条。

当たり前といえば当たり前ですが、金融リテラシーが高いと評されている米国でさえ、SECがこういった基本的なことを一般投資家に伝えているのです。資産形成にも基本が大事だということですね。

次に家計のバランスシートを作成することを勧めています(図表2参照)。一見、面倒なのですがエクセルなどのスプレッドシートを使えばすぐにできるものです。

家計のバランスシート例

注:筆者作成


また、具体的に何のために資産形成するかを明らかに、とも書いています。つまり、住宅、車、教育、老後資金、医療・介護、失業対策といった目的です。目的が分からなければ対策の取りようがないといったところでしょう。

加えて、現在の資産だけではなくキャッシュフローが重要ということで、定期的な収支計算表の作成も勧めています。これは家計簿と同じ発想ですね。マイナス家計ではお金は貯まりませんから。