定年前50代に確認しておくべき退職金とその運用法

退職金はどう運用する？退職金がない場合はどうする？

ここまで退職金の相場についてご紹介してきました。

せっかくの退職金なので少しでも増やしたいという方もいらっしゃるかもしれません。

またはそもそも退職金が期待出来ない、もらえないという方はどうしたらいいのかと思われていらっしゃるのではないでしょうか。

実は退職金を運用する場合も、退職金なしで今あるお金で運用する場合も注意点やポイントはほとんど同じなのです。

まずは運用するにあたって大事なことは2つです。

まとまった金額を一気に運用しないこと、時間をかけて運用することです。

よくある認識の違いは下記のようなもので、運用する前にぜひ覚えておいていただきたのですが、投資とは中長期的な資産運用をしていくことで、利益を安定させて収入を得ていくことを目的としています。

一方、短期間で売買をして利益を出すようなものは投機といって、ギャンブル性の高いものになりますので投資とは別物となります。

これからお金を増やしていこうと思うのであれば投資をしていくことが資産運用を成功させるポイントです。

投資する際は、まとまったお金ではなく、毎月決まった金額をつみたてて投資することでみなさんの資産が分散投資され、リスクを軽減する効果が生まれます。

また時間をかけて運用することのメリットは、時間をかければかけるほどリターンが安定するからです。

ただし何を選んで投資するかは非常に重要で、長期で運用しても資産が増えないものもありますので、長い目でみたときに成長しているような世界株式やアメリカ株式など経済成長が今後もありそうなもので過去の実績があるものを選ぶと良いでしょう。

投資初心者の方はイデコやつみたてニーサという国の制度を使って資産運用を始めるという方法もあります。

どちらも毎月決まった金額をつみたてて、自分が選んだ投資先に投資していくものですが、メリットデメリットがありますので、自分の目的と合致しているかよく確認しておくと良いでしょう。

資産運用が良いと言われてもどうしたらいいかわからないという方は、お金のプロを活用してみてはいかがでしょうか。

いきなりひとつに絞らず、いくつか比較してみることをおすすめします。

退職金がもらえるとわかっている方で、イデコもと考えている方に注意していただきたいことがあります。

イデコは自分の年金を準備するための制度なのですが、退職金を受け取ることが確定している会社員の方は退職金を受け取るときに退職所得控除があり、受け取った金額に対し、課税が免除される枠があります。

この枠はイデコでつみたて投資したお金を一括で受け取る場合にも利用できるのですが、退職金だけで使い切ってしまった場合、イデコでつみたて投資した分には税金が発生してしまうのです。

国の制度であり、税制のメリットが受けられるのがイデコですが、退職金のない方にはメリットになるものが退職金のある方にはデメリットになってしまう可能性がありますので、将来の税負担についても考慮しておきたいところです。

退職金がある方もそうでない方も、少しでも老後資金を増やしておきたいと考えるときにはぜひ資産運用にチャレンジしてみてください。早く始めればそれだけ運用出来る期間が長くなります。今すぐ行動してみましょう。