2020年11月13日に行われた、株式会社FJネクスト2021年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:株式会社FJネクスト 代表取締役会長兼社長 肥田幸春 氏

連結実績ハイライト

肥田幸春氏:株式会社FJネクスト代表取締役の肥田でございます。お忙しい中、当社決算説明会にご出席賜り、ありがとうございます。本日は2021年3月期第2四半期決算概要についてご説明した後、当社の経営状況および経営戦略についてご説明します。

なお、新型コロナウイルス感染症の感染予防の観点から、私からのご説明は例年よりも短縮して行います。また、プレゼンテーション資料は、本説明会終了後、当社ウェブサイトにも掲載します。

まずは、3ページをご覧ください。連結損益についてご説明します。当第2四半期累計期間においては、新型コロナウイルス感染症の影響により経済活動が大きく抑制される中、感染症拡大防止のための諸施策を講じながら事業の推進に努めてきました。

売上高は、314億5,900万円、営業利益は30億4,400万円、経常利益は30億800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億5,600万円となりました。通期計画に対する進捗率は直近5ヶ年平均と同水準となっており、連結業績は概ね計画どおりに推移しています。

2021年3月期 連結損益計算書

続いて、4ページをご覧ください。連結損益計算書についてご説明します。第1四半期においては、一時的に営業を自粛したこと等が影響し、前年同四半期比で減収減益となりました。一方で、第2四半期以降は新築マンションを中心に販売が順調であり、業績は回復基調で推移しています。

2021年3月期 連結貸借対照表

続いて、5ページをご覧ください。連結貸借対照表についてご説明します。プロジェクト開発と中古不動産の取得を進め、資産合計は22億円増加しています。一方、「有利子負債比率」は31.2パーセントと低い割合で推移し、「自己資本比率」は57.9パーセントと、引き続き良好な財務健全性を保持しています。

次ページのスライドからは、各セグメントの状況について掲載しています。

不動産開発事業の概要

まず、8ページをご覧ください。セグメント別の状況に関して、ここでは不動産開発事業の概要についてご説明します。

コロナ禍における営業活動の一時自粛等により、マンション販売戸数は前年同四半期を下回りましたが、販売状況は新築マンションを中心に回復基調にあり、概ね計画どおりに進捗しています。

なお、中古マンションは、新築物件の完成スケジュールとの調整を図りながら販売を進めています。他セグメントの状況については、9ページから11ページをご参照ください。

業界における当社の立ち位置

続いて、当社の経営状況と経営戦略についてご説明します。13ページをご覧ください。ここでは当社の業界における立ち位置についてご説明します。

当社は、⻑年の実績に基づいた的確な収支シミュレーションと個々に最適な資産運用プランの提案に加えて、ファミリー向けマンション事業の拡大により、堅調な販売実績を残してきました。その結果、供給ランキングが示すとおり、毎年安定した供給を実現させ、概ね10パーセントを超えるシェアを有しています。

ガーラマンションエリア供給戦略

続いて、14ページをご覧ください。ガーラマンションのエリア供給戦略についてご説明します。

当社では高い賃貸需要が見込まれるエリアを厳選し、東京都および神奈川県横浜市、川崎市に供給を集中させています。スライド右下のグラフの社会増減数が示すとおり、都心部への一極集中の傾向が引き続き表れています。

なお、事業化の決定にあたっては、特にその土地の資産性や将来性、採算性の見極めを重視しています。

東京都の将来人口および世帯数推計

続いて、16ページをご覧ください。資産運用型マンションに関する指標と、今後の見通しについてご説明します。

資産運用型マンションは「賃貸需要の安定性」を裏付けにした商品です。各グラフで示すとおり、都心部の賃貸需要の底堅さと、当社グループの高い入居率の実績が堅調な購入需要を支えています。

マンション保有状況

続いて、17ページをご覧ください。販売用不動産は、コロナ禍において営業活動が制限される中でも販売が堅調に推移し、前期末より約15億円減少しました。マンション在庫の内訳としては、新築マンション在庫が569戸、中古マンション在庫が992戸となっています。

マンションは当社が所有している間に賃料収入が得られますので、単なる在庫ではなくストックビジネスとしての側面もあります。

マンション用地仕入状況

続いて、18ページをご覧ください。仕掛販売用不動産については、前期末より約10億円増加しました。近年、地価及び不動産価格は高止まりしており、不動産業界各社は仕入面において難しい局面を迎えています。

現在のような土地の仕入れ競争が激化している状況でも、信用力、財務力、そして豊富な情報力を活かし、採算性を重視しながら今後も仕入高の拡大を実現していきます。

ファミリー向けマンション事業の拡大

続いて、19ページをご覧ください。当社は、ファミリー向けマンションの自社ブランド「ガーラ・レジデンスシリーズ」の業績拡大にも力を入れています。今期についても複数物件の竣工を控えており、ファミリー向けのマンション事業も拡大していきます。

2021年3月期 【通期】連結業績及び配当予想

最後に20ページをご覧ください。2020年5月8日に公表している計画に変更はありません。2021年3月期の通期業績予想、および第2四半期末時点での進捗率は記載のとおりであり、概ね計画どおりに進捗しています。

引き続き、通期予想の達成に向けてグループ一丸となって取り組み、更なる業績拡大に向けて尽力していきます。

私からの説明は以上です。ご清聴ありがとうございました。

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