今から考えれば「何となく買ったけど、なくてもいいもの」「何となく外食したけど、別にそこまで食べたいわけではなかった食事」も多かったと気付かされるように。それに気付いたのは、久しぶりの外食に喜びを得たときでした。
外食の機会が多いと1回の外食への喜びは減り、何となく食べている感が強く、わざわざ外食しなくてもよかったのではと思うことも。しかし機会が減ると、外食のたびに楽しめるようになります。
「目的をもって外食し、その場を楽しむ」という実感が得られ、満足度が上がりました。同様に、以前より物や機会を大切にしたり、楽しむ度合いも上がったように思います。
お金の面で苦労はしますが、自分だけで管理する分、節約しやすいのも事実。「百円、十円単位でも大切にしてお金を使う」という意識は、子どもたちの人生にとっても必要なことでしょう。生活がシンプルになる分、自分に合ったコンパクトな消費活動ができるようになったと感じています。
子どもたちも育ち、頼りになる家族の一員に
子どもが小さなうちは、仕事に育児に家事にとすべて1人で背負うため、やはり生活は大変です。ただ年々感じるのが、子どもも成長するということ。小学生になればお手伝いも頼めますし、そのお手伝いも段々と上達していきます。
季節ごとのイベントも、以前は自分だけで準備していたことを、いつのまにか子どもたちが主導になり楽しんで用意するようになりました。幼稚園からハロウィンやクリスマスの飾りつけを、小学生になればイベントの料理やケーキを作るなど、子どもたちが率先して行うようになります。