大変、かわいそう、苦労が多い、貧困――。何かとネガティブなイメージがつきまとう母子家庭。しかし実際にシンママ(シングルマザー)として生活をしてみると、その限りではありません。

離婚してすぐは環境が変わって落ち込むこともあるものの、新しい生活にはすぐに慣れます。また、節約を心がける分シンプル、かつコンパクトになった生活は、それまでの消費意識を見直すキッカケにもなりました。

子どもたちも年々成長し、お手伝いをしてくれたり、季節ごとのイベントの準備を一緒に楽しむように。実は思っていたのとは違ったシンママライフについて紹介します。

本当に必要なものは? 変化した消費意識

母子家庭になると、それまでより生活の質が下がることは少なくないでしょう。たとえば、一戸建ての家から狭いアパートへ引っ越したり、食費を切り詰めたり、外食やレジャーの機会が減ったり…。

暮らしぶりが変わった当初は、落ち込んでしまうのも仕方ありません。しかしそれも、すぐに慣れて当たり前となります。それだけでな、く筆者の場合は消費や生活意識に変化も起こりました。

買い物では、必要なものだけをお得に手に入れることがちょっとした喜びに。不要なものがそぎ落とされたことで、「婚姻中の消費は本当に欲していたものだったのか?」と振り返ることもあります。