東証マザーズ株価指数は大幅反落、売買代金は28日連続で2,000億円超え

東証マザーズの出来高は1億3,586万株、売買代金は2,648億円となり、いずれも前日より増加しました。

売買代金は140日連続で1,000億円を超え、28日連続で2,000億円を上回りましたが、かなり多くの手仕舞い売りが出たと見られます。

実際、株価指数は▲6%超安の急落となる大幅反落で引けました。下落率は2月28日以来となる今年最大レベルとなっており、終値は1,200ポイントを割り込んでいます。

JR西日本がストップ高の大爆騰、小売り株では株価上昇が続いたニトリHDが急落

日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄

  • リクルートホールディングス(6098)
  • ファナック(6954)
  • アサヒグループホールディングス(2502)

米国の大手製薬企業ファイザー社が、新型コロナウイルスワクチンの治験で予防の有効性が9割を超えたとする初期データを発表。日本も同社からワクチン供給を受けることが決まっているため、経済活動の正常化を見込んだ投資家により、コロナ禍で売られ続けてきた銘柄に対する買戻しが一気に顕在化しました。

とりわけ、輸送関連と旅行関連が買われ、西日本旅客鉄道(9021)がストップ高となったのを始め、東海旅客鉄道(9022)と東日本旅客鉄道(9020)も+15%超高の爆騰となり、前日に暴落した日本航空(9201)が+20%超高、ANAホールディングス(9202)も+18%弱高へ大爆騰しました。

また、海外旅行の回復を期待してかエイチ・アイ・エス(9603)も一時+21%高のストップ高まで買われ、終値も+15%高の爆騰となっています。

さらに、コロナ禍で業績悪化に陥った三越伊勢丹ホールディングス(3099)などの百貨店株も軒並み爆騰し、在宅テレワークの定着によるスーツ需要減退から売られ続けたAOKIホールディングス(8214)が+15%高、青山商事(8219)も+12%超高の爆騰となりました。