シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の、2020年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年11月4日に更新された壱番屋の2020年10月既存店売上高は、対前年同月比96.2%。内訳は客数93.7%、客単価102.7%で、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずマイナス成長となりました。
全店売上高も96.0%で、既存店・全店ともに対前年同月比96%台のマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
前期の既存店売上高は対前年同月比でプラス成長8カ月、マイナス成長4カ月となりました。今期は3月以降、8カ月全ての月でマイナス成長が続いています。ただし10月の対前年同月比96.2%は今期最高数値であり、プラス成長まであと一歩です。
全店売上高も前期から今期にかけ、既存店と同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2020年1月の高値6,130円が天井となりました。しかし2月からの株式市場全体の下落もあり、3月には3,530円まで下落。その後は反発し上昇が続いており、現在は5,400円台で取引されています。
今期は新型コロナウイルス問題の影響を受け、既存店・全店売上高ともに期初の3月から8カ月マイナス成長が継続中です。10月は既存店及び全店とも対前年同月比96%台まで回復しており、どのタイミングでプラス成長を回復できるのかが注目されます。
参考資料:月次情報(2020年10月度)
LIMO編集部