また、現金を「持ち歩きたい」人が多い理由の1つに、「現金で支払う方がお金の使いすぎを防げるから」というものがあります。

実際に2017年度調査では、お金の使いすぎについて、電子マネーよりも「現金で支払う方がお金の使い過ぎを防げる」と回答した人が75.5%となっており、大多数の人が電子マネーによるお金の使い過ぎを懸念していました。

対して2019年度調査では、「電子マネーの方が防げる」と回答した人が30.9%、「現金の方が防げる」と回答した人が69.1%となっており、お金の使い方について電子マネーにポジティブな見方をする人が少しずつ増えてきている様子がうかがえます。

電子マネーの使い過ぎが心配だ…と感じる方は、予算をきちんと決める、オートチャージを使わない、家計簿アプリと連携させるといった対策を、キャッシュレス決済の利用と合わせて検討してみると良いかもしれませんね。

まとめ

本記事では、博報堂生活総合研究所 「お金に関する生活者意識調査」を元に、2年間でのキャッシュレス社会に対する意識の変化について紹介しました。総合的に見て、やはりキャッシュレス決済は社会に広がってきており、ポジティブな見方をするようになった人が増えたようです。

しかしながら、必ずしも現金よりもキャッシュレス決済が優れていると決めつけるのではなく、どちらの利便性も享受しつつ、日常生活がより豊かになるよう自分なりの支払い手段を使い分け法を考えてみてはいかかでしょうか。

【参考】博報堂生活総合研究所 「お金に関する生活者意識調査

タナカ チアキ