Cさんは今では3台のモニターを設置しているとのこと。「ここまでやって負けてばかりなんてダサすぎると、自分を追い込むこともできるから必死に勉強するようになった」と笑います。

マイルールを決めるのと同時に、こうした自分なりのモチベーションの保ち方を持つのも大切なのかもしれません。

お気に入りのアナリストを数人ウォッチする

「お気に入りのアナリストを見つけるといいのでは」と話すのは、兼業投資家の30代Dさんです。

「兼業投資家だからマーケットの情報を見られるのは朝と夜だけ。昼間はほとんど見られないし、銘柄の研究にそこまで時間を割けない。その代わりにお気に入りのアナリストを数人ウォッチしている。株を始めたとき、テレビやセミナーに出ている人を片っ端から調べて、レポートを読んだり話を聞いたりしてその人が挙げていた銘柄のそのあと数カ月の成績を見てみた。それで成績が良かった人をいまは4人ウォッチしている」と話します。

「我ながら下準備は相当したと思う。時間をかけてアナリストを調べ、『この人は信用できそう』という人をピックアップして、その後のレポートをいくつか読んだり話を聞いたりして推奨銘柄を購入。そうしていると自分専用のコンサルタントを雇ったような気分になる」と笑っていました。

兼業投資家の場合、銘柄一つ一つを丁寧にチェックしている時間はありません。アナリストのような専門家が挙げた銘柄の中から自分の予算で買えそうな銘柄を購入すれば、情報収集の時間が大幅に減らせて効率よく投資できるでしょう。ただし、かなり下調べに時間がかかると言っていたので少し覚悟が必要そうです。

おわりに

今回、話を聞いた兼業投資家は、それぞれ自分なりに工夫して投資に取り組んでいることがわかりました。少し根気のいる方法もありましたが、株式投資で十分な資産を築いている人たちなので参考にしてみてください。

大塚 ちえ