損切り、利益確定のマイルールを守ること

「投資で大きな損をしないには、マイルールを決めることに尽きると思う」と話すのは30代の兼業投資家Bさんです。

「自分は最初の頃は1株1,000円以上の株なら+3%上がったらとりあえず売る、-3%になったら売る、というのを徹底していた。1株1,000円の株なら1,030円になったら売る。100株買っていたら3,000円の利益。最初はそれでいいと思う。-3%になったら3,000円の損失。10万円のうち3,000円だからまあいいか、とまだあきらめがつく」と話します。

「だんだん欲が出てきて『もっとプラスになってから売りたい』とか『もう少しマイナス幅が大きくなっても持っておいていいかも』という気持ちになってくる。でも、ぐっと我慢して半年くらいはそのルールで取り組んだ。あるとき、自分が-5%で損切りの売りを出した銘柄がそのあとさらに大暴落しているのを見て『やっぱりルール通りに売り注文を出しておいて正解だった』とマイルールを守ることの大事さを実感した」と話します。

こうしたマイルールを定めておくことは非常に重要です。なぜなら、人間は株価が上がっても下がっても、欲が邪魔をして損切りや利益確定の売りのタイミングを逃してしまいがちだからです。機械的にマイルールを守ることが資産を守ることにもつながります。

モチベーション維持のために形から入ってみる

「モチベーションを保つ環境を整えることがまず大事」と話すのは兼業投資家の40代Cさんです。

「自分は何でも形から入るタイプ。デイトレーダーっぽい大きなPCモニターを2台買って設置。それは別に安いものでいい。そこにネット証券のトレーディングツールを入れる。それだけで自分がディーラーになったような気持ちになって、それはそれで気分がいい。そこまでやったら株式投資をやっている自分に酔える。自然といろんな投資情報を見てみようかなという気分にもなるし、モチベーションが上がる」と話します。