新型コロナウイルスによる休校期間、早い時期からオンライン授業を始めた私立校に対して、大量のプリントを配布して対応した公立校。子を持つ親の多くが、私立と公立の違いを改めて感じたのではないでしょうか。

もちろん、オンライン授業にも賛否両論あり、問題点がないわけではありません。また、公立校でも文部科学省が当初の予定を前倒しして、「1人1台端末環境」を謳うGIGAスクール構想を推進しています。そのため、将来的には緊急時における学びの差は、少しずつ解消されていくのではないかと思われます。

ただ、これから進学する子供を持つ親としては「そんな悠長なことは言ってられない」というのが本音です。そんな気持ちを抱えて、7月と9月に大阪で開催された私立中学・高校の学校説明会に行き、休校期間中の私立校の授業対応などを聞いてみました。

コロナ禍でも盛況だった説明会

7月の説明会は、全国的にコロナ感染者が再び増加していた時期でした。しかし、開催時間前から会場の外には列ができ、会場内でも個々の学校のブースの前では、多くの保護者が相談を待っていました。昨年も同様の私立中学・高校の説明会に参加しましたが、今年は感染予防の制約などから保護者のみの参加が多く感じられました。

また、コロナ禍の今年は、多くの学校が文化祭などの行事を中止もしくは内部関係者のみで行っており、学校の様子を直接知る機会が例年と比べ少なくなっています。

そのためか、昨年とは様子が異なり、熱心に学校担当者に質問したり、学校案内のコーナーでたくさんの資料を持ち帰る保護者が多い印象を受けました。