その他では、楽天(4755)やZホールディングス(4689)などが連日で年初来高値を更新しましたが、目立った動きまでには至りませんでした。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ファナック(6954)
- 安川電機(6506)
- 第一三共(4568)
ハイテク株が総じて下落する中、とりわけ、精密機器株の一角が売られました。デジカメ事業とオフィス機器事業の不振が顕著なキヤノン(7751)は値を下げて約21年8カ月ぶりの安値を付け(株式分割考慮後)、同じように事業構造改革が進まないニコン(7731)は約25年5カ月ぶりの安値となりました。
一方で、デジカメ部門をリストラし(投資ファンドへ売却)、得意とする内視鏡など医療機器事業に注力を果たしたオリンパス(7733)は上場来高値水準にあります(注:この日は下落)。それと比べると、上記2社は大きな後れを取ったと言えましょう。
その他では、先週末に大幅赤字転落となった上期決算を発表した吉野家ホールディングス(9861)が、一時▲8%超安の急落となったことが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が大幅高で年初来高値更新となり、弁護士ドットコム(6027)も上場来高値を更新しています。
葛西 裕一