稼ぎはあるのにお金が貯まらなかった生活から一転…
最後は、金融機関で働く30代のCさんです。「同世代よりもお給料をもらっていたのに全然お金が貯まらなかった。結婚するならお互い結婚費用を出そうね、とカレと話しながら『アレ?わたし、貯金ないかも』と焦ったことがきっかけで、真剣に貯金に励むようになった」と言います。
20代半ばで貯金に目覚めたCさんは、とにかくあらゆる方法で節約に励んだと言います。「無駄遣いしないことは当然として、とにかく結婚までにお金を貯めなきゃ、というリミットがあったから頑張れたような気がする。焦りがあるから『こんなモノ買っていられない!』と、常に無駄遣いを排除する精神状態だった。食事も『結婚後のことも考えて自炊を頑張ろう』と自分で作るようになったから、料理もうまくなって節約もできて一石二鳥だった」のだそう。
「手取り収入をふやすためにキャリアアップして昇格したかったから、いろんな資格の勉強に励むようになって、目標通りのタイミングで昇格。それまではデパコスを使ったり、欲しいブランド物のバッグや靴を買ったりと自由気ままに過ごしていたけれど、結婚を見据えてコスパがいいコスメを探したり、不要なブランドバッグは売るように。靴も修理して長く使うとか、モノを大事にするようになった」と話します。
「お金の使い方や買い物の仕方をかなり見直して、月収の25%を貯金に回せるように頑張った」と言うCさん。それからはボーナスは全額貯金し、毎月コンスタントに月収の25%を貯めるようになったのだそう。結婚するときに200万円弱は使ってしまったにもかかわらず、30代半ばで1000万円に到達したと言います。
「新卒のときになんとなく始めた財形貯蓄も、少額の積み立てながら年月が経つとまとまったお金になったし、細々とやっていた投信も順調。個別株は株主優待目当てにお気に入りのものをホールドして、毎年お化粧品や食料品をもらっている」と教えてくれました。
おわりに
3人に共通していたのは、節約と貯金はもちろんのこと、投資もうまく活用していたという点です。たしかに投資は貯金のように元本保証されているわけではないので、怖いと思う人がいるのも事実です。ただ、今のペースで貯金したとして目標金額に到達するのはいつになるのか…と考えたとき、投資を検討してみるというのも一つの手ではないでしょうか。
大塚 ちえ