シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の2020年9月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年10月5日に更新された壱番屋の2020年9月既存店売上高は、対前年同月比89.2%。内訳は客数86.5%、客単価103.0%で、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずマイナス成長となりました。
また全店売上高はも89.0%と、既存店・全店ともに対前年同月比89%台のマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
前期の既存店売上高は対前年同月比でプラス成長8カ月、マイナス成長4カ月となりました。
今期は3月90.2%、4月74.0%、5月79.5%、6月85.1%、7月89.3%、8月91.4%、9月89.2%で推移しており、7カ月間マイナス成長が継続中です。4月を底に回復が続きましたが、8月でいったんピークアウトした形で、プラス成長回復には至っていません。
全店売上高も、前期から今期にかけて既存店と同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2020年1月の高値6,130円が天井となりました。しかし2月からの株式市場全体の下落もあり、3月には3,530円まで下落。その後は反転し上昇が継続しており、現在は5,500円台〜5,600円台で取引されています。
今期は新型コロナウイルス問題の影響で、既存店・全店ともに期初から7カ月売上高のマイナス成長が継続しています。下期にはプラス成長に転じるか注目されます。
参考資料:月次情報(2020年9月度)
LIMO編集部