この記事の読みどころ
- 法人企業統計調査は、企業の売上高、経常利益、設備投資動向に注目するものです。
- 1-3月期の企業の経常利益は2四半期連続のマイナス水準でした。
- 4-6月期の全産業設備投資額(ソフトウェア含む)の市場予想は、+5.5%(前年同期比)です。
法人企業統計調査では企業の売上高、経常利益、設備投資動向が注目される
今週は、9月1日(木)8:50に4-6月期法人企業統計調査が発表されます。これは、国内企業の活動実態を把握するための経済指標であり、主に企業の売上高、経常利益、設備投資の動向に関心が集まります。
今回は四半期別調査に加え、年次別調査も公表される予定です。しかし、年次別調査は大きく数値が振れる傾向にあるので、マーケット参加者は四半期別調査に注目します。
1-3月期の企業の経常利益は2四半期連続のマイナス水準
前回、1-3月期の法人企業統計調査は、経常利益が製造業、非製造業ともにマイナスの-9.3%(前年同期比)と、2四半期連続の減少となりました。
特に、製造業では輸送用機器(自動車)、電気機械が減少し、非製造業でも卸売業(商社)の資源価格下落による海外案件の業績悪化が響く結果となりました。
4-6月期の全産業設備投資額(ソフトウェア含む)の市場予想は+5.5%(前年同期比)
今回、4-6月期の法人企業統計調査の全産業設備投資額(ソフトウェア含む)の市場予想は、+5.5%(前年同期比)となっています。
前回、1-3月期の全産業設備投資額(ソフトウェア含む)は+4.2%(前年同期比)と、12四半期連続のプラスとなりましたので、今後も増加傾向が継続するかにマーケット参加者の関心が集まりそうです。
【参考情報】法人企業統計調査の基礎知識
そもそも法人企業統計調査とは
法人企業統計調査については、筆者が以前執筆した記事をご参照ください。
※元データの確認は、財務省のウェブサイトをご参照ください。