「早期お金教育」のメリット・デメリット

早期お金教育のメリットは、早い段階で子どもにお金を渡すことでお金に対する計画性や扱い方を学ばせ、失敗を体験させることでお金との距離感を勉強できる点です。

一方でデメリットは、家庭の金銭状況によってお金教育が実施できない場合があることや、渡す金額の設定基準が不透明なことなどでしょう。親の考え方やフォローの仕方によっては「お金のありがたさが分からない」と子どもに感じさせてしまう可能性もあるため、大人のフォローや確固たる信念が大切になってくるといえます。

早期お金教育にはこのようなメリット・デメリットがありますが、大切なのは「親の心構え」であると実感しています。子育てに正解がないように、自分が信じた道を迷わず突き進む強さも時には必要なのかもしれません。

失敗は子どものうちに?早期お金教育で得られるもの

また、早期お金教育が子どもに合っているかいないかは、親の性格や子どもの性格によっても異なるでしょう。「早期お金教育に興味がある」と感じたら、まずは少額から始めてみるのも良いかもしれません。

自分でお金を管理する中では、きっとさまざまな誘惑や失敗が待ち構えていることでしょう。しかし失敗を恐れてばかりいては、本当に有意義なお金の使い方を身につけることはできないと感じています。

間違いや失敗を繰り返していくうちに、だんだんと「自分に合ったお金との向き合い方」が確立されていくような気がしてなりません。「お年玉の1万円は自由に使わせる」「お小遣い制を導入する」など、ぜひ子どもがお金としっかり向き合えるような環境作りに挑戦してみてください。

参考

「特別定額給付金の給付について」総務省

広瀬 あゆみ