2019年、金融庁の市場ワーキング・グループが公表した報告書で話題となった、いわゆる「老後資金2000万円問題」。まだ記憶に新しく、将来に不安を感じている人もいるのではないかと思います。ただ、20代などの若い世代にとっては、遠い将来のことで、なかなか実感がわきづらいかもしれませんね。
老後は必ずやってきます。若いときに、どれだけお金の準備をしていたのかで、その後の生活が大きく変わるとしたら…。
生きていくのに欠かせないお金のこと、ちょっと考えてみましょう。
早い人はもう貯めている!老後資金は若いうちから意識したい。
総務省の「家計調査 令和元年(2019年)度)」のデータから、世代ごとの貯蓄額を見ていきます。
ここでは老後に突入する前の30~50代(20代は総数が少ないので除外します)に着目していきましょう。
どの世代も貯蓄額が100万円未満の世帯が最も多くなっています。しかし、余裕を持った貯蓄ができている世帯も少なくありません。特に50代では、貯蓄額が4000万円以上ある世帯が10万世帯以上も。100万円未満の世帯と近い数値となっています。
同じ年代でも、「貯めている人」と「貯められない人」がいます。いったいどのようにしたら、貯蓄上手になれるのでしょうか。