コロナ禍以前に比べ、「家計が苦しくなりそう」と回答した人の割合は15%ほど増加しており、全体的に家計が苦しい家庭が増えていることがわかります。

「家計にゆとりができそう」…って本当?

全体の3.1%という低い割合ではあるものの、「家計にゆとりができそう」と答えた人がいるのも事実です。ただ、そう答えた人達が本心から家計にゆとりができそうと思っているかどうかについては、疑問が残る部分もあります。

本アンケート調査で「家計にゆとりができそう」と回答した人のフリーコメントを確認してみると、「ゆとりが持てるようになりたいです」「いまのうちにしっかり貯蓄しておきたい」など、希望的観測も含めて「ゆとりができそう」と回答している人もいるようです。

また、中には「老後資金が不安」「子供をもうひとりかんがえているので、増えるとかかるお金がきつくなり心配」というように、アンケートでは「ゆとりができそう」と回答しているものの、フリーコメントでは不安な気持ちを吐露している人もおり、「ゆとりができそう」という回答を額面通り受け取るのはなかなか難しいかもしれません。

収入の増やし方は副業への意識が優勢

本アンケートでの「これから本業以外で家計のために収入を増やすとしたらどんな方法を選択しますか」(複数回答)という質問に対しては、1位は「副業(雇用契約)」となっており、58.8%の人が回答しています。

「ポイントをためる」33.4%、「副業(業務委託契約)」33.0%、「中古品など所有物を売る」31.8%など、2位以下の回答に25ポイント以上の差を付けていることからも、先が見えない状況で安定性や継続性を重視して収入を増やしたいと考えている人が多いことが分かります。