身の丈をわきまえる

「身の丈をわきまえる」とは当たり前のようですが、自分の身の丈を受け入れるのは案外難しいことです。

都内に住むある知人は、旦那さんが小さな会社を経営していて「社長」だということをとても意識し、「子どもにいい教育環境を」と、都内の高級住宅地の賃貸マンションに住んでいます。

別の知人は大手企業とはいえサラリーマンの旦那さんと、都内下町に手頃な物件を見つけ一軒家を購入しました。

歳の差はあるけれども、結局、子どもさん達は同レベルの大学に入りました。高級住宅地の方の息子さんは学期留学をする同級生が多い中、会社の経営状況も良くなかったことと、貯蓄に余裕がないことから留学は諦めさせたといいます。一方、下町の方は娘さんに1年間留学させてあげたということです。その留学のおかけで、娘さんは自分のやりたい仕事に就けたといいます。

高級住宅地では物価も高いですし、子どもを私立中学に行かせる家庭も多く、お付き合いもそれなりに高くつくようです。下町のほうが比較的物価も安いです。公立の中学校に通わせ上手に節約を続け、結局、子どもが本当にやりたい事にお金を使えることになったのです。