20代といえば、多くの人が社会人の世界に足を踏み入れる時期。さらには結婚して世帯主となるケースも少なくありません。

「子どもが生まれ、そろそろマイホームを…」「貯金をしたいが、今の収入では厳しい」「仕事関係の付き合いや、友人の結婚式などで交際費がかかる」といった悩みを抱えやすい時期でもあるでしょう。

そんな若い家族の「貯蓄」と「マイホーム計画」事情をのぞいてみましょう。

20代の貯蓄はどのくらい?

まずは、金融広報中央委員会(知るぽると)の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和元年(2018年)」から、世帯主の年齢が20歳代の世帯の貯蓄状況をチェックしてみましょう。

金融資産を保有している世帯のみ、保有していない世帯を含んだもの、それぞれの平均と中央値は以下の通りです。

金融資産保有額(金融資産保有世帯)

  • 平均…220万円
  • 中央値…165万円

金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均…165万円
  • 中央値…71万円

金融資産保有世帯と保有していない世帯の中央値を比較すると、2倍以上の差がみられました。20代のうちからしっかりと貯蓄している世帯がある一方、思うように貯蓄できていないケースも少なくないようです。