現在44歳の筆者は、60歳という人生の節目まで約15年の時間があります。「まだ15年もある」と悠長なことは言っていられない気がしていて、「あと15年しかない」とさえ考えています。

すでにカウントダウンが始まっている中、お金のことが最も大きな課題になっているのは事実。あと15年でやれること、やるべきことを改めて考えてみました。

還暦を迎える人の平均貯蓄額は約3,000万円

PGF生命㈱の「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」が行われ、還暦人に現段階での貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、平均で3,078万円との結果が出ました。2019年に老後2,000万円問題が話題になりましたが、実はそれを上回る貯蓄があるというわけです。

ただしこの金額はあくまで「平均」です。大きな資産を持っている家庭が平均値を押し上げている可能性も否定できません。実際に貯金額が2,000万円に満たない家庭は64.8%になることもわかっています。

立ちはだかる子どもの教育費

3,000万円を1つの目標にした場合、これに向けてお金を作っていく必要があります。ただ資産形成はきれいな右肩上がりにはならないでしょう。筆者の場合、現在高校生の子どもが2人いるので、大学進学という大きなイベントが待っています。

ここで数百万円単位でのお金が出ていくことは想像に難くありません。もちろん教育費は子どもが生まれた時から積立などをしていますし、「ジュニアNISA」を使って運用もしてきました。とはいえ、それだけで足りるのか、不安は残ってしまいます。おそらく子どもがいる多くの家庭では、教育費が大きな壁になっていると思います。

還暦までにできること、しておくべきこと5つ

これから大学生になろうとしている子どもがいる筆者が、還暦に向けて、そしてその先も何ができるのか。筆者なりに考えていることは以下の5つです。