介護と仕事を両立する人の数、性別・雇用形態別の割合

介護と仕事を両立する人たちはどれくらいいるのでしょうか。
まず、厚生労働省の資料(※)から、要介護(要支援)認定を受けた人の数の推移を見ていきましょう。

介護を必要とする人はどれくらい?

2000年4月末…約218万人
2005年4月末…約411万人
2010年4月末…約487万人
2015年4月末…約608万人
2020年6月末…約670万3000人
(うち男性211万9,000人、女性458万4,000人)

要介護者の数はこの20年間で約3倍に増えていることがわかります。

(※)2000~2015年:「要介護度別認定者数の推移」内閣府
2020年:「介護保険事業状況報告の概要(令和2年(2020年)6月暫定版)

仕事と介護の両立をしている人はどれくらいいるの?

また、総務省統計局の「就業構造基本調査」(※)によると、家族に要介護者がいる人のうち有職者、つまり両立している人の数・割合は以下です。

2012年…約291万人(有業率:男性65.3%/女性44.9%)
2017年…約346万3,000人(有業率:男65.3%/女49.3%)

男女の割合は横ばいですが、有職者の数が50万人以上増えており、その増加は女性の就業率が高まったことも大きな要因でしょう。これらが介護と両立する有職者の増加につながっていると考えられます。

(※)2012年:「平成24年就業構造基本調査」総務省統計局
2017年:「平成29年就業構造基本調査」総務省統計局